こまどりの話し
昔、むかし、山奥に馬を飼っていた家がありました。
毎日、毎日、馬に水をやらなければなりませんでした。その家の娘に水をやるように頼みました。
でも、怠け者の娘は、馬に水をやりませんでした。家の者が「水、やったか。」と聴くと、うそをついて「やった。」と言っていました。そのため、馬はとうとう死んでしまいました。
それから、娘は重い病気にかかって死んでこまどりに生まれ変わりました。
こまどりは、水を飲むと水が火になって喉が焼けるので、飲むことが出来なくなってしまいました。
それからというものは、露しか飲めず、露に鳴く鳥になりました。
「い~は~ん。」と、馬のように鳴いています。