黒菱山(標高 1,043m)
登山道の開拓
黒菱山は【共生の里 笹川】の源流部に所在する山です。
登山道は、朝日町に住む折谷洋一さんが地元の許しを得て数人の仲間と伐開を開始し、ほぼ完成が近くなったところでチロル山の会へ呼びかけ、昨年(平成20年)5月に24人で一気に山頂まで伐採しました。そのためまだ知る人も少ない山ですが、【山と渓谷誌】平成21年6月号に掲載されたのをきっかけに登山者が増加してきています。
アプローチ
笹川の入り口から見た黒菱山系(10月初旬撮影)アプローチの林道にはフジやキリの紫色の花と、タニウツギのピンクの花が多い。
マイカーの場合、北陸道の朝日ICで降り、右折して国道8号へ。
3・5キロ進んで横尾西の信号で山側に入る笹川トンネルを出て上流へ向かう。
集落を抜けると対岸への橋があるが、ここが登山口。
車は川沿いの林道に乗り入れが禁止になったのでを徒歩で約4・5キロ進む。
林道の終点が従来の登山口である。対岸に登山口標識が見える。右側に親知らず滝と呼ばれる小滝のある沢がある。
いきなりの急登である。標高差100㍍も登ると斜度は緩くなり、尾根が広くなる。緑濃い樹林帯を行く。
滑りやすい急登をロープにつかまって登ると主稜線に出る。右に90度折れ、ゆったりとした道を進んで二等三角点のある山頂に立つ。
景観
南に白馬岳と栂海新道の山々が並ぶ。黒部川を隔てて叙岳とその北に毛勝山、駒ヶ岳、僧ケ岳までが望まれる。そして黒部川扇状地の向こうに富山平野が広がり、宮山湾の向こうに能登半島が先端まで見える。
晴れた日にここから眺める景観こそ、山登りの充実感であろう。
(文と写真=佐伯郁夫)
【郷党人】正和さんと、【花逍遙の山小屋ご主人】茂和さんの山行記をご紹介します。
2009年9月22日(国民の休日)
7時15分に家を出発。がんぞう橋、孝春くんの家の横、うだっきゃ、観音様(岩)そして、七郎淵をとおりすぎて 曲がりくねったみちをのぼることおよそ40分。10台ほど車を止めることのできる駐車場が出来ていた。
茂和氏は昨日植樹しておいた記念樹 「ムクギ」の木に水をやり、今日の日付の名札をつける。
【ムクゲは韓国の国花=普通は紅紫色であるが、真っ白な色の木は「祇園守り」という異称をもっています。今回の記念樹の花色は、八重の紅紫色
エピソード1:
下山を始めてしばらくして、男女3人組の登山者があえぎながら登ってきた。その中の男性が「ムクゲを今日植えられた人ですか?」といきなり聴いてきた。登山口に植えたムクゲにつけた日付の入った名札を見たのだろう。茂和氏は「木の名前まで知っている」といって感激していた。富山からやってきた人たちで、、雑誌で知って、黒菱山へやってきたとのことであった。
エピソード2:
さらに、下山口近くで、男女二人組がやってた。その男性は我々が幼い頃よく遊んだ幼馴染で埼玉からやってきたのであった。やはり、「山と渓谷」の6月号で黒菱山の記事を読んでやってきたのだという。懐かしい再会であった。
コースタイム
登り:登山口(林道入口)(1時間30分(約4.5キロ)林道終点(従来の登山口)
林道終点(従来の登山口)(2時間)主稜線(15分)黒菱山(10分)
下山:主稜線(1時間20分)林道終点(1時間30分)登山口(林道入口)…・…‥・・・…・……・・…………計6時間45分
アクセス
公共交通機関がございませんのでマイカ-または、
JR泊駅からタクシー(黒東タク シー℡rO765-82-1166)利用となります。
マイカー情報
北陸道朝日ICCより登山口(林道入口)まで車で20分。